今春の裏山は植物の生育が通年より1ヶ月ほど早いです。木の水揚げも早く新緑の葉はすでに開き、春に切る予定の枝の剪定を急いでいます。そんな枝の一つに毎年1mも枝を伸ばすコウゾの木があり、今回はそのコウゾ枝の剪定から樹皮を剥き、箸を入れる筒状のケースを作ります。
水揚げが始まった木の樹皮は綺麗に剥がしやすいものが多いです。和紙の原料としても知られるコウゾの樹皮は枝の縦方向と同じ向きに強い繊維が走り、枝幹に沿って縦にどこまでも長く剥がしやすくなっています。そんな樹皮をテープ状に剥がし、2cm幅のものを4つ折りして芯に、1cm幅のものをその芯に巻いて箸入れを作りました。
水分を含んだ箸入れは、箸を入れた状態で乾燥させることで箸にピッタリの形で硬く乾燥します。硬く軽く丈夫ながら柔軟なこの箸入れは、どこにでも持ち歩きやすいです。また、自然素材100%なので使わなっくなったらそのまま土に返すこともできるエコロジーがクラフトです。