お散歩の道端で地面を這うように伸びて、淡紫色の花を咲かせる草に気づかれる方は多いでしょうか。花の内側の斑紋は虫を呼ぶ目印
で、誘われた虫が受粉に貢献します。垣根を通り抜けて伸びることから「垣根通し」、「垣通し」と転化した名前と言われています。
葉や茎を揉んで匂いを嗅ぐと、すっとするような香りがします。子供の癇の虫を抑える効果があるとされて、カントリソウと呼ばれました。グラウンド・アイビーground-ivyなどの名前でハーブとして売られていることもあります。
丸い葉の形をお金に見立て、茎で連なっていることからレンセンソウ(連銭草)とよばれ、生薬として、利尿、解毒、消炎作用があるとされています。
ハーブティーとしての利用されることもあり、洋の東西を問わず、身近にある薬草として知られていた植物ですが、現在は利用されることは少ないようです。