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財団の目指す森林づくり

公益性の高い場所で広葉樹も含めた多様な樹種の森林づくり

地球環境の劣化は益々深刻化しており、様々な主体による取組みが今まで以上に拡がりをもって展開されています。森林は二酸化炭素の吸収、生物多様性の保全等、多くの機能を有しており、その中でも地球環境に果たしている公益的な機能については将来にわたって持続的に発揮させていくことが昨今、強く求められています。

我々財団の森林づくりでは、公益的機能の維持増進を図る観点から、水源のかん養保安林等の保安林、自然公園、鳥獣保護区等、法令指定を受けた箇所を優先して森林づくりを行っています。
財団の森林づくりは、環境や生態系に配慮した多様な森林づくりを目指し、森林資源の充実に努めています。
そのため、針葉樹だけでなく、周辺の植生や地形・土壌条件に合わせて、クヌギ、コナラ、ケヤキ、カシ類等の広葉樹、郷土樹種を積極的に取り入れた森づくりを行っています。
長い森林づくりの間には、植栽木以外にも自然発生した有用広葉樹も林内には多数発生します。
財団ではこれらも含めた合自然的な森林づくりを目指しています。

また、広葉樹の人工造林については針葉樹と異なり、歴史が浅く、一部の樹種を除いて育て方に関する情報が少ないことから、保育方法が確立されておりません。このため、財団では広葉樹のノウハウを確立すべく「“ニッセイの森”における広葉樹—育て方について—」を作成いたしました。

【参考】森林の主な公益的機能

【水源のかん養】

森林の土壌は、落葉落枝などによる有機物の供給や土壌生物の働きにより、穴の多いスポンジのようになっており、雨水や雪解け水を速やかに地中に浸透させる働きがあります。その能力は裸地の3倍という報告もあります。このような働きにより、森林は雨水などを貯えてゆっくり河川に流し、洪水や渇水を緩和します。また、その過程でにごりを抑えたり、窒素など水の汚れにつながる物質を取り除くなど水質を浄化しています。

【土砂の流出防止】

森林内には樹根によって土壌が保護されるとともに、落葉落枝やかん木、草などによって地表がおおわれているため、降雨などによる土壌侵食や流出が抑えられています。森林と裸地を比較した場合、土砂が流出する量は森林では裸地の1/50という報告があります。

【地球温暖化の防止】

森林はその生長過程で、二酸化炭素を吸収し、炭素を幹や枝などに長期間にわたって貯蔵することにより、地球温暖化防止への貢献が期待されています。(森林づくりの経済評価については以下をご覧ください)

※環境貢献度評価は国有林(187ヵ所)を対象としています。

着実な保育や生育調査による全国に点在する森林づくり

全国での森林づくりを目指すために、森林づくりのフィールドとして、国、地方自治体等の所有する森林を対象としております。

全国での森林づくりに際しては多くの林業事業体の方々にご協力を頂いており、財団の目指す森林づくりの理念を実現する上での重要なパートナーとして活躍頂いております。

植栽後、10年を経過した森を対象に林業事業体の力を借りながら、現地調査を行い、それぞれの生育状況を把握することに努めています。凡そ10年経過時点での振り返りは、財団の目指す森づくりの理念を林業事業体の皆さんと共有する重要な場と位置付けています。(各森の生育写真は全国森林づくりMAPでご確認ください)

【参考】保育の意味合いと内容

森林の公益的機能を高め、維持していくために、苗木の生長の度合いに応じて様々な手入れ(保育)が重要です。財団では植えた後のアフターフォローを重視し、植栽木の生育状況等、森林の現況に応じた保育を適時適切に実施、毎年計画を立てて着実に行っています。

現在行っている主な保育については以下の通りです。

【下草刈り】

植栽木の生育促進を図るため、植栽した苗木の成長を妨げる雑草木等の刈払いを、繁茂状況等に応じて実施します。

下草刈り 施行前 下草刈り 施行後

【除伐】

植栽後概ね10年程度経過した箇所(林齢10〜15年生程度)において、育成目的樹種の生育を阻害する樹木を中心に除去します。

除伐 施行前 除伐 施行後

【枝打ち】

植栽後概ね15年程度経過した箇所(針葉樹林)において、植栽木の形質の向上や林内の光環境の改善、病虫害からの予防等を目的として、枝を除去します。

枝打ち 施行前 枝打ち 施行後

【保育間伐】

除伐後に樹冠が混み合ってきて、植栽木間の競争が激しく相互の成長に有害となり、或いは下層植生が少なくなっている箇所において、生長の悪い植栽木等を伐採し、除去します。

間伐 施行前 間伐 施行後

(保育の実施状況については以下をご覧ください)

また、一部の森では近年増加しているニホンジカの食害等、植栽した苗木が被害を受けています。 補植・改植(植え直し)での対応や、被害を食い止めるため防護柵の設置等の手段を講じます。

防護柵の設置
シカの食害の状況
「法人の森林」制度に基づく森林づくり(国有林) 地方公共団体の関わる森林づくり(国有林・私有林)
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