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《森の植物の歳時記》③ 【ヒヨドリバナ(鵯花)】

【ヒヨドリバナ(鵯花)】
ヒヨドリの鳴くころに花を咲かせることからの命名と言われています。
小さな花が集まって、林縁部を彩るように咲きます。
時に葉が黄色い網目模様になっているものがありますが、キンモンヒヨドリ(金紋鵯)とも呼ばれています。
ウイルスによる葉脈黄化症状が出ることがよくありますが、万葉時代から知られていた現象ですが、ウイルスによるものと判明したのは近年のことです。

万葉集で光謙女帝が『もみちたりけり』と詠っている光景がヒヨドリハナの葉脈黄化症状であることが知られています。

この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけり(万葉集巻19・4268 孝謙天皇の御製歌)


提供:千葉県森林インスタラクター会 広畠真知子氏(元千葉都市緑化植物園 緑の相談員)