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《学びの森の生態図鑑No.28》
今回は「学びの森の生態図鑑」でもたびたび登場している「スミナガシ」について紹介します。
宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター「ことりはうす」のまわりでもよく見られるチョウです。
スミナガシ成虫①
ことりはうす周辺では5月頃から、成虫は樹液に集まる姿が見られます。
「スミナガシ」とは本当にその通りで、。翅の縁のくの字の模様が墨を流したような、全体的には黒っぽい模様をしていますが、光の当たり方によっては青緑色や青色を帯びた感じにも見えます。
口のストローは赤色と、お口がとても目立っています。
スミナガシ成虫②
翅を閉じたときの写真になります。
スミナガシ幼虫(お食事中)
写真の中の幼虫わかりますか?幼虫はアワブキの葉っぱを食べます。野鳥の森にはアワブキがたくさんあります。スミナガシの食痕の特徴は食べ残した葉っぱをカーテンのようにぶら下げていることです。これを見つけるとスミナガシ幼虫が見つかるかもしれません。
スミナガシ幼虫(全体)
何齢の幼虫かはいずれもはっきりしないのですが、頭からお尻まで写真のような形で、成長するごとに模様も少しずつ変わっていくようです。
スミナガシ(顔)
うにょーんと伸びた二つのツノのようなものがスミナガシの幼虫の特徴です。写真ではツノの部分が少し隠れてしまっていますが、かわいいお顔してますよね。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)