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《学びの森の生態図鑑No.26》
「宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター ことりはうす」のそばにある野鳥の森で見られる昆虫、「シャチホコガ」の仲間ついて紹介します。
実は筆者は「蛾」は苦手でした。しかし、「ことりはうす」に来館される、虫が大好きなご家族に影響され、とりわけ「シャチホコガ」は、興味をそそられる存在となりました。
「シャチホコガ」は幼虫が威嚇するときにシャチホコのようなポーズをとることから、その名がついたといわれています。日本には120種以上のシャチホコガの仲間がいるそうです。枯葉のような擬態をした羽をもつものもいて、森で見つけるのはなかなか難しいものです。

シャチホコガ幼虫 シャチホコのポーズ
メグスリノキの葉っぱをムシャムシャ食べていた幼虫、離れてみれば、枯れた葉っぱにしか見えません。カメラを向けるとシャチホコガの名の通り、「やーっ!」とシャチホコのポーズを見せてくれました。(威嚇されているということです・・驚かせてごめんなさい)

ギンモンスズメモドキ
羽化直後の翅が乾いていないギンモンスズメモドキに出会いました。しばらくするときれいに羽が乾いて、立派なギンモンスズメモドキ成虫の姿になっていました。ギンモンスズメモドキ
羽化直後の翅が乾いていないギンモンスズメモドキに出会いました。しばらくするときれいに羽が乾いて、立派なギンモンスズメモドキ成虫の姿になっていました。

アカシャチホコ
ことりはうす玄関の自動ドアにとまっていました。枯葉や落ち葉にとまっていたら見つけられなかったでしょう。

アオバシャチホコ
こちらもことりはうす玄関の自動ドアにとまっていました。木の幹にとまっていたら絶対みつけられません。

ハネブサシャチホコ
野鳥の森を歩いていると、一番出会う回数が多いのはハネブサシャチホコです。出会うときはいつも葉っぱの上にちょこんと乗っているので私でも見つけやすく、ほぼ毎日出会います。

プライヤエグリシャチホコ
横から見ると背中に突起が二つあるように見えるシャチホコガです。幼虫はケヤキの葉を食べるそうです。

ウスイロギンモンシャチホコ
こちらも羽化したてだったのかもしれません。枝にとまってじっとしていました。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)