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《学びの森の生態図鑑 No.24》
「宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター ことりはうす」のそばにある野鳥の森の住人、カッコウの仲間ついて紹介します。
夏鳥で野鳥の森でも4種の鳴き声が聞かれます。
カッコウの仲間は「托卵」をすることで有名ですね。他の鳥の巣に自分の卵を産み、その鳥に育ててもらうなんて・・。すべてが成功するわけではないようですが、その托卵された鳥の卵は、先に産まれたカッコウのヒナによって、全部巣の外に出されてしまうのですから驚きです。なぜ托卵するかは色々なぞが多いようですが、子育てを丸投げというのも珍しい生態ですね。
カッコウ
みなさん、おなじみのカッコウです。最近見かけなくなったという声をよく聞きます。野鳥の森でも標高の高いエリアのほうが声を聞く気がします。鳴き声は「カッコウ、カッコウ」ですが、「カッコウ カッコウ カコカッコウ」と変則な鳴き方も聞いたことがあります。
ツツドリ
鳴き声は「ポポポポッ ポポッ ポポッ ポポッ」 筒を叩くときのような低い音で鳴きます。
野鳥の森では、4月下旬ごろから声が聞かれ、カッコウの仲間の中ではいち早く声を聞きます。
※写真はお客様が撮影され、ことりはうす館内に飾らせていただいているものです。
ホトトギス
野鳥の森へは遅めの到着で、この声を聞くと夏を感じます。「キョキョ、キョキョキョ」と鳴きますが、「特許許可局」、「てっぺんかけたか」、などの聞きなしがあります。大きな声で薄暗いうちから鳴くので、毎朝この声で起こされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジュウイチ
鳴き声は「チューイッチュイッ」これがジュウイチと聞こえ、ジュウイチの名になったとか。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)