サイトマップ
文字サイズ
  • 標準
  • 拡大

ニュース

《学びの森の生態図鑑 No.20》

「宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター ことりはうす」のそばにある野鳥の森はたくさんの野鳥がやってきます。今回は野鳥たちの食べ物について紹介します。



野鳥たちはそれぞれ色々な食べ物を食べています。野鳥の森ではどんなものを食べて暮らしているのでしょうか。鳥やネズミを食べる鳥もいれば、カエルやミミズを食べる鳥、木の実を食べる鳥、虫を食べる鳥。色々な種類の「いきもの」がいるということは、それを食べる色々な種類の「いきもの」が増えます。「野鳥の森」という生態系の中で、「多種」「多様」ないきもののつながりの一コマをご紹介します。



ウソ 花芽

春、木の芽、花芽が膨らむころ、森を歩いていると木の上から「フィ、フィ」と小さな声が聞こえてきました。下の雪の上には芽鱗のようなものが散らばっていて、上の木の枝ではウソの小さな群れがお食事中でした。おちょぼ口なのに口いっぱいにほおばって、モリモリ食べていきます。



ヒガラ 松ぼっくりの種

アカマツの松ぼっくりです。木の上で食事していることが多いのですが、この時は地面に落ちている松ぼっくりから種を抜き出して食べていました。



ジョウビタキ マムシグサ

ジョウビタキは冬鳥、秋ごろ、この森で見られることが多い鳥です。写真は咥えている瞬間ではないですが、オスもメスもこのマムシグサの実を食べていました。



ヒヨドリ イイギリの実

ヒヨドリは花の蜜や、果物、熟した木の実など甘いもの好きのイメージがありますが、冬の終わりにはそんな木の実などもほぼなくなります。しかしなぜか野鳥の森のイイギリの実は冬の間もずっと食べられずに残っていて、春が近づくと、ヒヨドリがやってきて食べつくしていきます。春を迎えるまで、最後の砦となっているイイギリの実です。



シロハラ ニシキギの実

シロハラは冬鳥でニシキギの実やアカマツに絡んだツルウメモドキの実を食べている姿をよくみかけます。ツグミなどと一緒に食事している姿を見かけます。



カケス ドングリ

秋、ドングリの実をどこかへ運ぶ姿をよくみかけます。一部の野鳥たちが行う「貯食」という行動です。冬に備えたり、春の子育てシーズンに備えたり、せっせと運んでいますが、すべてを食べるわけではないので、食べられず残ったドングリは離れた新たな場所で芽を出すことができます。



写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会


個人情報保護方針サイトのご利用にあたってサイトマップ
公益財団法人 ニッセイ緑の財団
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-21-17
Tel 03-3501-9203 Fax 03-3501-5713