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《学びの森の生態図鑑No.16》
「宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター ことりはうす」のそばにある野鳥の森はいろいろな生き物が生息していますが、今回は野鳥の森で見られる「ニホンリス」について紹介します。
ニホンリス(ホンドリス)東北地方では普通にみられるリスですが、日本国内では絶滅しているといわれる地域もあり、またタイワンリスなどに生息域を追われている地域もあるそうです。
野鳥の森近辺でのニホンリスは1月から2月にかけて妊娠、3月から4月に出産、5月から6月に子リスは独り立ちします。それでもしばらくは兄弟で過ごしたりしていることもあるようです。
ニホンリス(ホンドリス)東北地方では普通にみられるリスですが、日本国内では絶滅しているといわれる地域もあり、またタイワンリスなどに生息域を追われている地域もあるそうです。
野鳥の森近辺でのニホンリスは1月から2月にかけて妊娠、3月から4月に出産、5月から6月に子リスは独り立ちします。それでもしばらくは兄弟で過ごしたりしていることもあるようです。
冬のリス
ニホンリスは冬眠しません。体全体がふさふさの冬毛で覆われ、耳にもふさふさの毛が生えます。雪の中を潜ったりしてエサを見つけることもあります。野鳥などと同じように冬に向けてエサを地面や木の枝などに隠しますが、覚えているのか、覚える必要がないのかは諸説ありますがわかりません。隠した個体と、見つけて食べた個体が違う場合もありましたし、雪の下に埋まったクルミを掘りだして食べているのを見たこともあります。嗅覚がとてもすぐれているのかもしれません。これらのことより、隠した場所を覚える必要がないというのが個人的な感想です。

ニホンリスは冬眠しません。体全体がふさふさの冬毛で覆われ、耳にもふさふさの毛が生えます。雪の中を潜ったりしてエサを見つけることもあります。野鳥などと同じように冬に向けてエサを地面や木の枝などに隠しますが、覚えているのか、覚える必要がないのかは諸説ありますがわかりません。隠した個体と、見つけて食べた個体が違う場合もありましたし、雪の下に埋まったクルミを掘りだして食べているのを見たこともあります。嗅覚がとてもすぐれているのかもしれません。これらのことより、隠した場所を覚える必要がないというのが個人的な感想です。

リスの追いかけっこ
繁殖の季節になると、メスの後をオスがぴったりマークして追いかけている姿などを見かけます。オス同士で追いかけていることもあります。写真はどちらのパターンかわかりませんが、木の幹を上に行ったり、下に行ったり、カサカサと音を立てながら幹のまわりをグルグル回る姿はとてもかわいらしい光景です。

繁殖の季節になると、メスの後をオスがぴったりマークして追いかけている姿などを見かけます。オス同士で追いかけていることもあります。写真はどちらのパターンかわかりませんが、木の幹を上に行ったり、下に行ったり、カサカサと音を立てながら幹のまわりをグルグル回る姿はとてもかわいらしい光景です。

妊娠しているリス
2月から3月ころになると、お腹の膨らんだメスが見られます。下腹部から足の付け根付近両側に乳首が見られます。

2月から3月ころになると、お腹の膨らんだメスが見られます。下腹部から足の付け根付近両側に乳首が見られます。

リスの巣
リスは子育て用に巣を作ります。樹上高くに木の枝などを絡ませ、丸いボールのような巣を作り、中を広げて杉の木の皮を細く割いたものを使用し、中で子育てをします。森の杉の皮が細かくはがされていたら、ニホンリスの仕業に違いありません。スギの皮を割いて、手を使って上手に丸めて口いっぱいに咥え運んでいきます。子育てはメスの仕事ですが、オスが杉の皮を割いて集めているところを見たことがあります。何に使うのでしょうね。

リスは子育て用に巣を作ります。樹上高くに木の枝などを絡ませ、丸いボールのような巣を作り、中を広げて杉の木の皮を細く割いたものを使用し、中で子育てをします。森の杉の皮が細かくはがされていたら、ニホンリスの仕業に違いありません。スギの皮を割いて、手を使って上手に丸めて口いっぱいに咥え運んでいきます。子育てはメスの仕事ですが、オスが杉の皮を割いて集めているところを見たことがあります。何に使うのでしょうね。

夏毛に変わる途中のリス
5月から6月になると冬のふさふさした毛が抜け、さっぱりと夏毛に変わっていきます。写真は上半身が夏毛に変わって、おしりのあたりだけに冬毛が残るリスです。夏毛に変わるのはオスのほうが早く、子育てをしているメスはなかなか冬毛が抜けません。5月上旬くらいはまだ寒い日もあるので、子供を寒さから守るためなのかなと想像しています。

5月から6月になると冬のふさふさした毛が抜け、さっぱりと夏毛に変わっていきます。写真は上半身が夏毛に変わって、おしりのあたりだけに冬毛が残るリスです。夏毛に変わるのはオスのほうが早く、子育てをしているメスはなかなか冬毛が抜けません。5月上旬くらいはまだ寒い日もあるので、子供を寒さから守るためなのかなと想像しています。

夏毛のリス
すっかり冬毛がなくなり、まんまるの耳も丸見えの夏毛のリスです。全体的に赤茶けた色をしていて、冬に見るリスよりずいぶんスリムに見えます。

(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)
すっかり冬毛がなくなり、まんまるの耳も丸見えの夏毛のリスです。全体的に赤茶けた色をしていて、冬に見るリスよりずいぶんスリムに見えます。

(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)