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《学びの森の生態図鑑No.2》
“ニッセイの森”の1つである宮城県利府町にある“森から考えるESD学びの森”を日常的に管理している「宮城県森林インストラクター協会」が、“森から考えるESD学びの森”の他に、同協会が指定管理を行っている施設周辺で見られる動植物等の様子や、身近な植物で子どもから大人まで楽しめる葉っぱ遊び等を「学びの森の生態図鑑」として紹介させていただきます。
今回は宮城県蔵王町にあります「宮城県蔵王野鳥の森自然観察センターことりはうす」から季節の「いきもの」の様子を紹介いたします!
シジュウカラの幼鳥
本施設には7つの散策路が整備された「野鳥の森」があります。野鳥たちは4月ごろから子育てを始め、5月下旬から巣立ちが始まります。親鳥とはちょっと違う色合いのかわいい幼鳥たちが見られるのは今の季節限定です。
スミナガシとその幼虫の食痕
5月ころからいろいろな種類のチョウの仲間が見られます。スミナガシの幼虫はアワブキを食草としています。野鳥の森にはアワブキの木がたくさんあり、右の写真のモジャモジャしたものは幼虫の食痕だそうです。
アワブキの花のあと
アワブキの名前の由来はこの木を燃やすと切り口から泡が出ることから名づけられたといわれています。アワブキは野鳥の森では6月中旬に花を咲かせていました。すでに花は終わって、これから実となっていきます。
モリアオガエル卵塊
池のそばの木にはたくさんのモリアオガエルの卵塊があります。モリアオガエルは木登りカエル。夜、メスが木に登ってくると待っていたオスたちはメスにしがみついて、産卵をうながします。5月の終わりごろから6月にかけて、次々と卵塊ができます。
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)