サイトマップ
文字サイズ
  • 標準
  • 拡大

ニュース

《森の植物の歳時記》 [287]【ザクロ(石榴 柘榴)】 

梅雨空に艶やかなザクロの花色が映えて人気です。

品種が多く、原産地も諸説あるようですが、ペルシャ(イラン)地方やインドとされることが多いようです。ペルシャ湾近くのザクロス山脈に由来するとか、漢字表記の石榴(セキリュウ)の音が転訛したとか、語源も諸説あるようです。

世界で最も古い栽培歴史のある果実の一つと言われることもあります。

ローマ神話では復活の象徴とされています。ギリシャでは種子の多さから、多産、豊穣の象徴と考えられていました。また、インドでは子どもを食う鬼人「可梨帝母(かりていも)」に、釈迦がザクロの実を与えて、人肉を食べないように諭し、以後、可梨帝母は鬼子母神として子育ての神になったという話は広く知られています。

日本へは平安時代に、鬼子母神の神話と共に、薬用として渡来したと言われています。下痢、下血、口内炎や扁桃炎のうがい薬など様々に使われていたようです。

現在、果実として売られているのは、果実の大きいアメリカ産、イラン産のものが多いようです。

庭木として植えられているのを見かけます。また、花も実も小さい矮性種が鉢植えや盆栽として楽しまれたりしています。



ザクロ     





















廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

 


個人情報保護方針サイトのご利用にあたってサイトマップ
公益財団法人 ニッセイ緑の財団
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-21-17
Tel 03-3501-9203 Fax 03-3501-5713