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《森の植物の歳時記》[282]【ユリノキ(百合の木)】 別名 ハンテンボク(半纏木)

公園樹、街路樹として多く見かける木です。

明治初年、アメリカからもらい受けた種子を、東京大学小石川植物園で播種育成されたという記録があります。明治23年、小石川植物園に来園された大正天皇が「ユリノキ」と命名されたという話も残っています。

葉の形から、ハンテンボク(半纏木)とも呼ばれていましたが、半纏をご存知の方が少なくなった現在では、ほとんど使われることのない名前になっています。

初夏に緑の葉が茂った高い枝先に咲く薄緑色の花は、大振りではありますが、気づいておられない方が多いようです。「花が咲くのですか!?」と驚かれる方も沢山おられます。黄緑色の花弁にオレンジ色の鉢巻きをしたような模様の花は、一度気づくと、目に入るようになるようです。このオレンジ色の部分は、蜜を出す腺点ですので、アリが集まったりします。

「ユリノキの蜂蜜」として売られています。粘り気が少なくサラサラで爽やかな美味しい蜜です。豊富な蜜を求めてカラスが集まるという報告もあります。

結実した果実は、秋から冬に熟してバラバラになって飛散します。良く発芽し、成長が早いので、あちこちで問題になっています。



ユリノキ    



















ユリノキ 実生  

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)

 



 


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