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《森の植物の歳時記》 [232]【イチゴノキ】別名 ストロベリーツリー

近年、公園に植えられているのを目にするようになった木です。お庭に植えられているのも時々見かけます。花の少ない季節に、花と果実が一緒に見られて人気を集めます。

果実の姿がイチゴに似ていることからの名前で、英名 Strawberry Treeをそのまま日本語にしたものでしょう。

果実の姿はイチゴに似ているのですが、ツツジの仲間です。花を見ていただくと、ドウダンツツジやアセビなど、ツツジの仲間の花に似ていることを実感していただけるでしょうか。

地中海沿岸を中心とする南ヨーロッパが原産地です。

ヨーロッパでは古くから人気の植物ですが、日本への渡来時期は戦後と思われます。極端な寒さには弱く、一般に植えられるようになったのはここ10年くらいのようです。

イチゴを思わせるような果実は花後、一年をかけて次の年に熟します。残念なことですが、お味はちょっと…と評価されます。ジャムや果実酒にという話もないことはないのですが、手をかけるだけ無駄という声の方が多いようです。

葉は緑、花は白、果実は赤と一時にそろい、日本ではクリスマス カラーと表現されることもあります。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



イチゴノキ


















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