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《森の植物の歳時記》 [191] 【キョウチクトウ(夾竹桃)】


キョウチクトウは街路樹、公園樹などとして、多くの場所に植えられています。

インド原産の植物で、江戸時代に移入されています。葉の形がタケに、花がモモに似ているとして日本でつけられた名前です。

近年では地中海沿岸辺りを原産とするセイヨウキョウチクトウなど、交雑種も含めて、様々な種類のキョウチクトウが植えられているようです。一重咲き、八重咲き、白色、紅色など、変化に富んだものが見られます。

古くから有毒植物として知られていますが、有毒成分を放出しているわけではありませんので、花をお楽しみいただくのには問題はありません。剪定などの作業に際しては、樹液などが手に着くこともありますし、目に入ることもありますから、注意が必要です。作業後には十分な手洗いをして下さい。また、焼却に際しても注意が必要です。

図鑑によっては『日本では結実しない』と書かれているものがありますが、近年、結実しているものを見かける機会が多くなっています。綿毛を付けた種子が確認できますが、種子繁殖の報告は目にしていません。(結実は一重咲きのものに限ります。)

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)





















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