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《森の植物の歳時記》 [179] 【ブタナ(豚菜) 別名タンポポモドキ】


日当たりの良い荒地や野原一面にタンポポを思わせるような花を咲かせている光景をご覧になったことはないでしょうか。時には市街地の舗装の隙間で花を咲かせていることもあります。

ヨーロッパ原産の植物です。1933年に札幌、1934年に神戸で確認され、それぞれタンポポモドキ、ブタナと命名されました。

ブタナはフランスで“Salade-de-pore ブタのサラダ”と呼ばれていることからの名と言われています。

根元に広がる根生葉は両面に黄褐色の剛毛が生えています。多年草で、地面に葉を広げた姿で冬を越します。

タンポポに見えるのでしょうか、「在来種ですか? 外来種ですか?」というご質問を多くいただきます。剛毛の生えている葉が根元に集まっていることと、花茎が枝分かれしていることで、タンポポと区別できます。

花後の綿毛は羽状に分枝します。「絶対にどこかに引っかかって、子孫を残してやる!」というブタナの戦略なのでしょうか、機会がありましたらルーペでじっくりご覧になって下さい。一面を埋め尽くすように咲くブタナの繁殖力をご納得いただけるかもしれません。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



















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