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《森の植物の歳時記》 [178] 【コンニャク】


コンニャクという植物をご覧になったことのある方は少ないでしょうか?

仏教伝来と共に渡来したと言われますが、本格的に栽培されたのは江戸時代のようです。

この植物の球茎(こんにゃく芋)の部分から作られるのがコンニャクです。

春の雑木林などで見られるマムシグサなどと同じように、仏炎苞に包まれた中に花が咲きます。

マムシグサなどが雌雄別株なのに対して、コンニャクは同じ株に雌雄の花が分かれて咲きます。

肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる中央の棒状の部分の下の方に雌花、中央部分に雄花が咲き、先端部分は付属体と呼ばれています。(仏炎苞に包まれた雌花の撮影は叶いませんでした。)


栽培は、春に芋を植えつけて育て、葉が枯れる秋には掘り上げて暖かい室内で貯蔵するという作業を3~4年繰り返した後、大きく育った芋を収穫し、コンニャクに加工します。

たまに掘り上げられることなく残った芋が大きく育つと花を咲かせることがあります。

花は腐臭がすると言われますが、ハエや小さな甲虫などが集まってきます。花が枯れる頃に葉が出てきます。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)






コンニャク

















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