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《森の植物の歳時記》 [176]【【カルミア】(別名アメリカシャクナゲ)】
カルミアはつぼみの形が「金平糖みたい!」と人気を集めます。
原産地は北アメリカ東部、キューバ周辺で、いくつかの品種が園芸種として売られています。
カルミアという名前は、スウェーデンの植物学者ヘーベル・カルム氏の名前に由来しているものです。
蕾の時は濃い色をしていますが、開花する頃には少し淡い色になり、全体として、様々な色に咲き分けているように見えます。
開花した花の内側にはポケットのような凹みが10か所あります。金平糖のように見える蕾の尖った部分に当たります。この凹みに10本ある雄しべの葯(花粉袋)がすっぽりと収納されています。この雄しべの花糸(柄に当たる部分)にハナアブなど、飛来した昆虫が触れると、凹みから飛び出して花粉を虫の体に振りまきます。受粉のための巧妙な仕組みです。
花の中央に雄しべが集まっていると、既に訪花した昆虫がいて、花粉を託した後と推察できます。
雄しべが花の凹みに収まっている花がありましたら、虫になった気分で、ちょっと触ってみて下さい。不思議な体験ができるかもしれません。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)
原産地は北アメリカ東部、キューバ周辺で、いくつかの品種が園芸種として売られています。
カルミアという名前は、スウェーデンの植物学者ヘーベル・カルム氏の名前に由来しているものです。
蕾の時は濃い色をしていますが、開花する頃には少し淡い色になり、全体として、様々な色に咲き分けているように見えます。
開花した花の内側にはポケットのような凹みが10か所あります。金平糖のように見える蕾の尖った部分に当たります。この凹みに10本ある雄しべの葯(花粉袋)がすっぽりと収納されています。この雄しべの花糸(柄に当たる部分)にハナアブなど、飛来した昆虫が触れると、凹みから飛び出して花粉を虫の体に振りまきます。受粉のための巧妙な仕組みです。
花の中央に雄しべが集まっていると、既に訪花した昆虫がいて、花粉を託した後と推察できます。
雄しべが花の凹みに収まっている花がありましたら、虫になった気分で、ちょっと触ってみて下さい。不思議な体験ができるかもしれません。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)