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《森の植物の歳時記》 [150]  【オガタマノキ(招霊の木 小賀玉の木)】

オガタマノキは日本に自生するモクレンの仲間の中で、唯一、常緑樹です。比較的温暖な気候を好みますので、関東の山林で見かけることは少ないようです。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の石屋にお隠れになったとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が踊りを踊って天照大神を外へ誘い出したという話が古事記にあります。この時、天宇受売命が手にして踊ったのが天の香具山のオガタマノキの枝だったと伝えられています。諸説あるようですが、枝を神前に供え、神霊を招くために使われた木、招霊の木の所以です。果実の形は、神楽を舞う巫女さんの持つ鈴の形と言われます。

現在、神社に植えられているのを多く見かけます。中にはご神木として祀られている木もあります。

早春に白い花を咲かせます。モクレンほどの大きさはなく、常緑の葉の中で咲きますので、ちょっと気づきにくいかもしれません。

近年、中国南部原産で少し黄色味を帯びた色の花を咲かせるカラタネオガタマ(唐種招霊)が多く植えられるようになっています。大木にならないことが好まれているようです。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



































以下、カラタネオガタマ






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