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《森の植物の歳時記》 [111] 【ミゾソバ(溝蕎麦)】(別名:ウシノヒタイ(牛の額))

水路や休耕田など湿った場所一面を埋めるように咲く花は、「金平糖みたい!」と表現される方が多くいらっしゃいます。湿地を好む一年草です。

葉がソバの葉に似ていますので、溝に生える蕎麦の意と言われています。別名ウシノヒタイ(牛の額)は葉の形が牛の顔を思わせるような形をしていることによります。葉にうっすらと入っていることのある斑が牛の目に当たりますとか。

小さな花が多数集まって咲く姿は華やかに見えます。花色は多様です。1個の花は縁をピンクに縁どられた白い花が一般的ですが、変異が多く、ピンクと白のグラデーションと表現されることもあります。全体が赤く見える花もあります。

花後、丸みがかった三陵のある実ができます。

茎は横に這い節ごとに根を出して広がります。一般に目にすることはありませんが、地中に閉鎖花を着けることも知られています。子孫を残すために繰り広げられる戦略でしょうか。

茎に下向きの刺があったり、花柄に腺毛があって粘ついたり、見た目とは違う特徴もありますので、機会があれば、触ってみて下さい。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)















































ソバ(蕎麦)


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