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《森の植物の歳時記》 [77] 【ナツツバキ(夏椿)】

日本在来の植物で、夏に咲くツバキの意味です。名前の通り、ツバキの仲間ですが、ヤブツバキなど冬に咲くツバキが常緑広葉樹なのに対して、ナツツバキは落葉広葉樹で、軽やかなイメージが人気です。比較的枝分かれが少なく、樹形が美しいので庭のシンボルツリーとして植えられる方が増えているようです。

丸い形のつぼみは朝咲いて、夕方には落ちてしまう一日花です。次々咲くので、長く咲いているように見えます。木肌がつるつるしているので、サルスベリと呼ぶ地方もあります。

サラノキ(沙羅木)とかサラソウジュ(沙羅双樹)と呼ばれることがあります。

お釈迦さまが入滅されたときに生えていたとされるサラノキはフタバガキ科の熱帯植物で、関わりはありません。日本では大きな植物園の熱帯温室などでしか見ることはできません。

理由ははっきりしていないようですが、江戸時代中頃からナツツバキをサラノキに当てるようになり、仏教寺院に植えられるようになりました。

新緑も綺麗なのですが、秋の紅葉も淡い色に彩られてハッとさせられるものがあります。



廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)











































サラノキ


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