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《森の植物の歳時記》㊲ 【アセビ(馬酔木)】

【アセビ(馬酔木)】
明治の文豪、堀辰雄が「浄瑠璃寺の春」で“どこか犯しがたい気品がある”とか、“ちょっと人に見せたいようないじらしい風情”と表現している花で、早春に人気を集めます。幼いころ、花をおでこや手の甲に押し付けて、プチッという音を楽しんだ思い出はないですか?
千葉県出身の伊藤左千夫が創刊した短歌誌が「馬酔木」という名前であることはあまりにも有名です。
名前から想像できるように、有毒植物であることが残念ですが、愛でるのに問題はありません。万葉集に10首の歌が収められています。古くから親しまれてきた花と言えるでしょう。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)










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