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《学びの森の生態図鑑No.30》




今回は日本の大地の成り立ちを語る昆虫「マイマイカブリ」の亜種「コアオマイマイカブリ」について紹介します。

日本固有種で、カタツムリ(マイマイ)を食べるときに殻の中に頭を突っ込んでいる様子からマイマイカブリの名前がつきました。

※危険を感じると皮膚炎を起こす液体を噴射するので注意

後翅は退化し、前翅もくっついていて飛ぶことができません。

このため地域によって多様な進化を遂げました。

進化のもとをたどると1500万年前くらいの遠い昔、日本列島が大陸から引きはがされる引張期に「東北と北海道西部の大地」と「西日本の大地」は2つに分かれ、このとき引き離されたマイマイカブリに2つの系統が生まれ、それぞれに進化していったのだそうです。

色について言えば、北海道と東北など東の系統は紫や緑のメタリック、西日本のものは真っ黒です。

「ことりはうす」があるのは東の系統の南東北エリア、ここにいるのは「コアオマイマイカブリ」です。

みなさんの地域ではどんな色のマイマイカブリが見られますか。



2023年撮影のコアオマイマイカブリ

胸の部分が紫のメタリックな色合いで、よーくみると、前翅が少し緑がかった黒という色合いでしょうか。



2025年撮影のコアオマイマイカブリ

胸から前翅あたりにダニがついていますが、甲虫の蛹のようなものを運んでいました。


(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)



 




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