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《学びの森の生態図鑑13》
■エサ台の季節■
宮城県県民の森では12月から3月までの4ヶ月間、数か所にことりのレストランをオープンします。食べるものが少なくなるこの時期のみ、鳥さんたちのお手伝いをしつつ、人もその姿を見て楽しめます。
【写真1】まずはシジュウカラとヤマガラ
この子たちが主役!いつもはエサを置き始めてから1週間くらいは警戒しているのですが、今年は2日目からやってきました。なんとも、にぎやかにおしゃべりをしながら、勢いよくヒマワリの種に向かってダッシュです!
【写真2】そしてシジュウカラとヤマガラ
シジュウカラとヤマガラ・・・この妙に賢い鳥たちは、お互いにコミュニケーションを取りながらエサ台にかわるがわるやってきます。エサを追加にしに行くと、頭上でけたたましく鳴いたりします。『ごはんだ!ごはんだ!!』と言っているのか『邪魔だよ!どけよ!!』と言っているのか・・・
【写真3】カラスたち
時には大型の鳥も出没します。民家のエサ台ではヒヨドリやキジバトがほかの鳥を追い払うとよく聞きますが、県民の森ではカラスが・・・(汗)アワやヒエなどの鳥のエサやお米などを置きすぎると、狭いエサ台一杯に陣取っていることがあります!?去年はなんと!カケスも出没しました!!びっくりです!
【写真4】メジロ
果物やバードケーキを置いておくと、やってくるのがこちらのかわいい子.本当に小さいなあ、といつも思います。メジロの舌先は筆のようになっていて、蜜を吸い取りやすいってご存じでしたか?
【写真5】アトリ
群れをなしてやってきます。漢字では『花鶏』枯れ木に花のようにとまるからとか・・・警戒心の強い彼らはまず、エサ台の下からおそるおそる食べ始めます。慣れてくると毎日大挙して押し寄せて、穀類のエサをこそげて食べていきます!
【写真6】シメ
1羽でやってきてほかの子たちを追い払い、ででん!と中央に鎮座ましまして、ゆっくりと食事をしていきます。いなくなるのを順番待ちしている小鳥たちwwwちょっとコワモテの鳥ですが、なかなか愛嬌のある顔立ちです。
【写真7】雪の日の鳥たち
雪の日のエサ台は大賑わいです。正確にはエサ台の下から上からの大騒ぎ!たくさんの種類の鳥がちらばったエサをついばんでいきます。アトリやシメはもちろんのこと、イカル、ホオジロ、カシラダカ、アオジまでやってくることもあります。
【写真8】ミヤマホオジロとアトリ
最後はちょっとレアな写真。こんな組み合わせでひとつのエサ台に来ることはまずありません。オス同士、お互いに威嚇しながら、土俵際をぐるぐるとまわるように歩き、エサを食べつつしばらくにらみ合っていました。よっぽどお腹がすいていたのかしら?
見飽きることのないエサ台模様・・・冬時間のひとときの過ごし方、いつもとは違った表情のことりさんたちと出会えるかも!?
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)