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《森の植物の歳時記》 [132]  【タカトウダイ(高灯台)】

草紅葉という言葉があります。カエデの仲間のような木だけではなく、草も紅葉します。

江戸時代には“枯れ野見”と言われて、草紅葉を楽しんだりしていたようです。ススキなどの原に出かけていたのでしょうが、そんな原の中で、タカトウダイの紅葉はひと際輝いていたかもしれません。

春に花を咲かせるトウダイグサは、花の姿を灯明を置く灯台に見立てた名と言われています。同じ仲間で、草丈が高く咲くことからタカトウダイ(高灯台)なのでしょう。

人里近くに多く見られるトウダイグサに対して、タカトウダイは定期的に刈り取りが行われるような草原で多く見られます。

夏に花を咲かせますが、小さな黄色の花で、咲いていることに気づくこともないくらい目立ちません。秋に見られる小さな果実はいぼ状の突起があります。全草有毒ですので、注意が必要です。特に、植物体を傷つけた時に出る乳液は、触れるとかぶれる方があります。

葉の表面に微細な毛があるものが多く、露を溜めて輝きます。



廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)



































トウダイグサ


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