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《森の植物の歳時記》 [121] 【コウテイダリア(皇帝ダリア)】
別名コダチダリア(木立ダリア)。木のように草丈の高い多年草です。学名Dahlia imperialisを訳して皇帝ダリアと呼ばれます。大きさ故でしょうか、お庭というよりも植物園や公園で多く見られます。根は浅いので、支柱で支えられている光景を多く見かけます。
成長が速く急激に草丈を伸ばします。秋、日が短くなることで花芽ができるため、開花は11月頃になります。高く伸びた茎に咲く花が青空に映えて人気です。
メキシコ、中米、コロンビアを原産地とします。耐寒性はあまり高くありませんので、冬季、霜が降りると地上部は枯れます。また、地域によっては、球根が枯れてしまうこともありますので、冬越しの対策が必要になります。
原種は一重咲きですが、近年、八重咲きも見かけます。
6月から8月ころまでに摘心をすると、比較的低い位置で花を見ることができますが、やはり高く伸びた姿が皇帝の名にふさわしいかもしれません。
一時期、庭植えにされているのを見かけましたが、その大きさ故でしょうか、近年は一般家庭の庭に植えられることは少なくなっているようです。
廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)