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《森の植物の歳時記》㊸ 【ニワトコ】
【ニワトコ】
いろいろな花のつぼみが膨らんできて、春の訪れを感じさせてくれる季節になりました。
中でも、ニワトコのつぼみは「ブロッコリーみたい!」と注目を集めます。小さなブロッコリー、正にその風情で春を演出します。食べられますが、ブロッコリーの食感はありませんし、あくが強いので要注意です。そのまま置けば花が咲きます。そっとしておきましょうか。
つぼみがほころび始めると、寒い冬を卵でしのいでいたのでしょう、いち早く、アブラムシの仲間が繁殖を始めます。
4月頃に咲く白い花は地味で、あまり注目されないようですが、初夏に熟す赤い実は人気を集めます。
別名 接骨木(せっこつぼく)と呼ばれます。使い方はいろいろあるようですが、骨折時の湿布材として使っていたことからの名と言われています。
廣畠眞知子氏(千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)