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【学びの森の自然図鑑⑥】《フキノトウ》

【学びの森の自然図鑑⑥】
全国に203か所ある“ニッセイの森”の1つである宮城県利府町にある「森から考えるESD学びの森」は、宮城県森林インストラクター協会が日常的に管理しており、森およびその周辺で見られる樹木・植物等の様子を「学びの森の自然図鑑」として紹介させていただきます。

第6回目は「フキノトウ」についてです。
宮城県では最近、春の暖かさを感じる日が多くなってきました。春の山菜の中でも1番早く出てくるのがフキです。「フキノトウ」とはフキの花の部分のことを指します。東北地方では「ばっけ」と呼ばれることもあります。
フキノトウは和え物や天ぷら、フキ味噌(ばっけ味噌)として、春の味覚として多くの人々から親しまれています。
そんなフキですが花にはオスとメスがあることをご存知ですか?オスは黄色い小花が隙間なく並んで球体になっています(写真2枚目)。対するメスは細かい毛のような雌しべが密集しており、小花の間には隙間があります(写真3枚目)

またオスの茎は10〜30㎝で成長が止まりますが、メスは受粉後タンポポのように種を飛ばすために30〜80㎝まで成長するので、高さで見分けることもできます。
1枚目の写真のように一面に咲くフキノトウは春を感じられる素敵な風景です。山菜として舌で楽しむのは勿論のこと、成長の様子を是非目でも楽しんでみてください。

今後も「学びの森の自然図鑑」では、身近な樹木や植物を分かりやすく紹介していきます。次回もお楽しみに!
(写真・解説の提供:宮城県森林インストラクター協会)