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《森の植物の歳時記》 ⑫ 【タラノキ(楤木)】

【タラノキ(楤木)】
幾何学的な模様を思わせる実をつけているのは、タラノキ。まるで色とりどりの花火が散っているようです。
タラの芽(若芽)は山菜として聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
夏に花をつけ、10月~11月に黒く熟す実をつけます。実が熟すにつれ、実のついている柄(花柄)が若紫色になるので、実の周りが赤っぽく見えるようになります。実を食べにくる鳥を引きつける工夫かもしれませんね。幹や枝に鋭いとげがありますが、このとげが少なかったり、ないものもありメダラやとげなしタラノキと呼ばれています。

千葉県森林インスタラクター会 会員 齊藤美穂子氏