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《森の植物の歳時記》㉑ 【サワフタギ(沢蓋木)】

【サワフタギ(沢蓋木)】
沢に蓋をするかのように枝葉を茂らせることに由来する名と言われます。初夏に咲く純白の花も魅力的なのですが、秋に瑠璃色に熟す果実は注目を集めます。サファイアの色に喩える方もあります。
“雨降るときは中から乾き、日照りには中から湿気る”と言われ、古くは火付けの時に使う入れ物の器に使われていました。湿気を除けることから、煙草入れにも使われていました。炭に焼いたりもされ、日常生活に密着した木だったと言えるでしょう。

千葉県森林インスタラクター会 広畠真知子氏(元千葉都市緑化植物園 緑の相談員)